プログラムを書くことは難しいのですが,何かを思った通りに動かすこともプログラムの一つと考えると,Viscuitもプログラミングの走りと言えるのではないでしょうか。
このソフトを使うと簡単に図を(絵を)動かす事変形することができます。4,5歳から始められます。
スクラッチは視覚的に分かりやすい言語です。しかし,プログラム言語ですからそれなりのハードルがあります。そこで,スクラッチを学習する前にHour of Codeの中の古典的な迷路で遊ぶと取り付きがいいと思います。
スクラッチと同じように命令のブロックを重ねていき目的を達成させます。
このソフトはブロックの積み重ねをプログラムのコードとして表示してくれます。上の例は
moveForward();
moveForward();
と表現してくれます。
アングリーバードがブタを捕まえるという設定です。20面まであって分岐や繰り返しの学習もできます。なかなか楽しく勉強になるゲームです。
C,C++とArduino&スクラッチ
ArduinoはC++を基にした,よりやさしい言語体系にして扱いやすくしています。
スタディーノは,更にプログラムを視覚的にとらえてわかりやすくした,MITが開発したスクラッチを取り入れ,プログラムを簡単に作れるようにしました。そして,IDEの編集機能でブロック形式の入出力装置の設定でハードの構成も楽にできるようにしています。
プログラムをRAMに記憶できるようにしてあり,フラッシュROMの負担も軽減できます。学習者が頻繁に書き換えて使うことも想定できますので,有りがたい機能だと言えます。
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロング・キンダーガーテンというグループが作った,小学生でもかん単にプログラミングができる言語ソフトです。日本語も用意されています。日本語プログラミングの中では一番使いやすいように思えます。(私感)
練習用では左に居る(有る)猫を中央の命令ブロックをマウスでドラッグして右側のように組み立てて動かします。日本語なので分かり易く,ブロックなので間違いも少なく,視覚でとらえて簡単に組み立てることができます。
制御やイベントを使うと結構複雑な動きをさせることができます。上の図では猫がペンを持って動き四角形を描きます。
書き順をトレースしたり音楽を奏でたり,ダンスをしたり結構興味を持つような作品も作ることができます。https://scratch.mit.edu/に作品が紹介されています。NHKの「ワイワイプログラミング」からも入ることができます。
Arduino用のスクラッチはもう少し細かくできています。入出力可能なS4A(スクラッチ for Arduino) 1.6というバージョンを使います。
S4Aを開始してArduinoをパソコンのUSBに接続すると認識して窓の右上にアナログポートとD1,D2の数値を表示します。
教材メーカーのアーテックが作ったスタディーノ(Studuino)はArduino互換で大きさも形も良く似ています。スクラッチを使って現実の物体を動かす事ができます。MITのスクラッチでは猫などを画面上で動かすのですが,スタディーノでは実物を動かせます。DCモータやサーボモータが用意されていて,簡単に動かせます。LEDの点滅も容易です。音も思い通りに出す事ができます。
2017年8月5日(土)購入
実験や学習に必要な全てをそろえようとすると大変な金額がかかってしまいます。アーテックロボのスタディーノはちょっと高価ですがスタディーノ互換機単体であれば2400円ほどで購入できます。ブロックやカバーは付属しませんが中身の基板は全く同じものです。
テストモードで動作させると,プログラムはRAMに記憶されているようです。書き換え可能なフラッシュROMでですが,開発する時や学習する時には何度も書き替えして使うことを考えると安心できるシステムです。しかしこの機能により,今のところは安価なArduinoを直接代用することはできないようです。部品も高価ですが,こちらは構造が単純なので自作もできそうです。
Arduinoを始める前の練習用としてうってつけの機械だと思います。
Studuino互換機です。ブロックに使われているものはカバーがついてブロックの基板に取り付けられていますが,中身は全く同じものです。周りの端子を拡大してあります。Arduinoのセンサーシールドに感じが似ています。
もっと小さくて機能限定のスタディーノミニが有ります。接続できるIOの数は少なくなりますが,値段も消費電力も少なくて済みます。
使用言語はスクラッチです。Studuinoと同じようにArduino言語に変換することもできます。