リンク機構
ここでも牛乳パックがかつやくします。
リンク機構は回転運動を前後の動作にするなど変化させます。
とりあえず,動くものを作ってみます。
牛乳パック開きを縦4枚に切断します。
真ん中のいいところを選び上下をカットして細長い四角にします。
縦に1/3に折って細い足にします。
足2本と補助部品2本を作ります。
左の部品は牛乳パックを4枚にたたんで2つに切断したもの。
これらに穴をあけて接合できるようにします。
それぞれをねじで止めるとそれらしく(インチウォーム)なり大きさもちょうど良いようです。
V字型の部品を付けると左右(前後)の足を同時に動かすことができます。
上下に動かすと足が開いたり閉じたりします。
左右に傾けると足の幅は変わらずに左右に(前後)足が移動します。
左に傾けた時ちょっとV字部品が下がってしまい歩幅がせまくなってしまいました。
これくらいで歩幅はいいようですね。V字の部品はどこかに固定して使うべきですね。
学研から発売されたインチウォムのリンク機構です。少し複雑ですが足や支えV字型の部品が見えます。
写真中央のやや左上にリンクの回転するクランクがあります。
リンク機構の中心回転するカムの部分です。右の写真の青を中心に黄色い作用点が赤い円に沿って回転してリンク機構により,足の左右運動や,胴体の上下運動を作ります。
インチワーム
1972年に学研から発売されたインチワームです。メカモシリーズの中の一つです。メカニマルと呼ぶ人もいます。当時に作りcdsを付けて,"光に向かう・光から逃げる"の機械を作ったのですが捨てられてしまいました。
中古で購入したところ変形や欠損がありそうですが,組み立ててみたいと思います。
複雑に絡み合っていました。やっと解体していくつかの部品に分けることができました。ギアボックスとリンク機構の中心部分です。少し変形していますが大きな破損は無いようです。
長い間眠っていたようで初めはモータが動きませんでした。手で回してみたりしてモータが動きました。ギアボックスに直結している中央のクランクの回転によってV字型の部品がリンク機構により左右に揺り動かされます。この動きによって足が動きます。
ネジ数本とナット数個が欠けていましたがなんとか出来上がりました。腹に部分が上下して足と連動して前へ進みます。
学研から発売されたメカモは初代のインチワームと2代目を比べると一回り大きくなっています。部品の点数も増えて機構も丈夫に設計されています。赤外線のリモコンも付きました。
わたしは初代の方が愛着があります。
中古ですが新品未使用です?。全ての部品がそろっています。
リモコンやギアの部分は組み立て済みです。
リモコンやギアの部分は組み立て済みです。
インチウォムのリンク機構です少し複雑ですが足や支えV字型の部品が見えます。
写真中央のやや左上にリンクの回転するクランクがあります。
牛乳パックワーム
リンク機構の仕組みを知りました。本物の動きも見ましたので複製を作ってみたいと思います。
初代の部品を等寸大でコピーしました。これに沿って各部品を作ります。
先ず足の部分を作ります。牛乳パックを開いて4枚の長方形の形にしておきます
1cm+1cm*19.8cmL字型の部品を4本用意します。間に入れるスペーサの部品も用意します。
接着剤を付けて貼り付けます。
できあがりです。接着剤が乾くと形も崩れず結構な強度があります。2つ作ります。
牛乳パック展開の中央,長方形4面を2つに切ります。防水面を外にして2つ折りにします。左右向きをペアで作ります。製図して切断して貼り合わせるとV字型の部品が出来上がります。接着剤が固まる前に立体的に整形します。
使用するギアです。3.8×4×10cmの箱に収納します。ギア比は1543:1にしました。
ギアボックスを7×7×7cmの箱の上に載せV字部品の位置の調整をします。運動する部分はハト目を付けて動きやすくなるようにしました。
左右の調整がとても難しいので苦労します。左右の動作はできるようになりました。
上下運動用のリンク機構です。取り付ける場所を試行錯誤します。
割りピンの存在を思い出しました。ネジを使うと立体的な装備に支障が出てしまいますが,割りピンを使うことで積層を薄くすることができます。
ネジで引っかかっていたところがスムースに動くようになりました。
割りピンの余分なところは切り取りラジペンで整形します。すっきり収納されました。
足の動きと同時に腹の部分の上下ができるようになりました。
動きはぎこちないのですがほんの少しずつ前進できるようになりました。腹の移動の高さと足の高さの調節をすれば動きが良くなると思います。
牛乳パックとハト目と割りピンとギアボックスでメカモ(メカニマル)のインチワームを作ることができました。